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コラム
春岡会が大切にする「その人らしい暮らし」とは?
「その人らしい暮らし」とは、どのような暮らしでしょうか。
好きな時間に起きる。
好きなものを食べる。
昔から続けてきた習慣を大切にする。
誰かと話したいときには話し、一人でゆっくり過ごしたいときには静かに過ごす。
私たち春岡会が大切にしているのは、施設に入居された後も、その人がこれまで大切にしてきた暮らしをできるだけ続けていただくことです。
「施設に合わせる」のではなく、「暮らしに寄り添う」
特別養護老人ホームというと、「決められた時間に起きて、決められた時間に食事をして、決められた時間に寝る」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、私たちが目指しているのは、そのような一律の生活ではありません。
春岡会では、特別養護老人ホーム「丹陽」「奥町」において、ユニットケアを実践しています。
一つのユニットに10名の入居者様が暮らしており、個室でプライバシーを守りながら、みんなで過ごせる共同生活室があります。
そこは「施設の部屋」というよりも、入居者様にとってのもう一つの家。
職員は、入居者様一人ひとりの個性や生活リズムを知り、その方に合わせた生活を支えていきます。

「好きだったこと」を、これからも
「昔は喫茶店に行くのが好きだった」
「みんなでお茶を飲む時間が楽しみだった」
「お酒を飲みながら人と話すのが好きだった」
そんな何気ない会話の中にも、その人らしさを知るヒントがあります。
春岡会では、入居者様に楽しい時間を過ごしていただきたいという思いから、喫茶レクリエーション、一宮市が発祥といわれるモーニング、お茶会、居酒屋など、地域や昔からの暮らしにつながる企画も行っています。
大切なのは、単に「レクリエーションをする」ことではありません。
「この人は何が好きだったのだろう」
「どんな時間を過ごすと笑顔になるのだろう」
「これまでどんな暮らしをしてきたのだろう」
職員がそんなことを考えることから、その人らしい暮らしへの支援が始まります。
「できないこと」を支援するだけではない
介護の仕事というと、食事や入浴、排泄など、生活の中で難しくなったことをサポートする仕事だと思われるかもしれません。
もちろん、それも大切な仕事です。
でも、それだけではありません。
「今日は少しゆっくりしたい」という気持ちに寄り添うこと。
「昔の話を聞いてほしい」という思いに耳を傾けること。
「これを食べたい」という希望を大切にすること。
「誰かと一緒に過ごしたい」という気持ちに応えること。
こうした一つひとつの関わりも、私たちが考える介護です。
その人が、その人らしく笑顔で過ごせる時間を増やす。
それも、介護職員の大切な役割だと考えています。
「その人らしさ」を支えるのは、職員一人ひとり
その人らしい暮らしを実現するためには、職員が入居者様を「介護をする相手」としてだけ見るのではなく、一人の生活者として知ることが大切です。
好きな食べ物は何か。
どんな仕事をしてきたのか。
どんな家族と暮らしてきたのか。
どんなことを大切にしてきたのか。
どんなときに笑顔になるのか。
日々の会話や何気ない様子から、その人を知っていきます。
そして、その気づきを職員同士で共有しながら、「この方にとって心地よい暮らしとは何か」を考えていきます。
だからこそ、春岡会では一緒に働く仲間を大切にできる人、お年寄りやご家族にやさしくできる人、前向きにチャレンジできる人、笑顔で挨拶できる人を大切にしています。
「ここに来てよかった」と思っていただける場所へ
私たちが目指しているのは、入居者様にとって「ここに来てよかった」と思っていただける場所です。
施設に入居したからといって、これまでの人生や暮らしが終わるわけではありません。
これまで歩んできた人生の続きを、この場所で安心して、自分らしく過ごしていただく。
そのために、私たちは一人ひとりの個性や生活リズムに寄り添いながら、「施設」ではなく「家」と感じていただける環境をつくっていきます。
それが、春岡会が大切にする**「その人らしい暮らし」**です。
そして、その暮らしを一緒につくっていくことが、私たちの仕事です。